疲労の原因|滋養強壮・肉体疲労

肉体疲労・疲労回復: 疲労と疲労感 現代人の生活はストレスに満ちており、このめまぐるしく動的な現代社会において、ほとんどの老若男女が疲れています。また、大人だけでなく子供や青年までもが疲れています。

疲労

日本が世界一の疲労大国

国立公衆衛生院疫学部が平成11年(1999年)度に実施した疲労の実態調査結果によると、「現在、疲労を感じている」と答えた人は全体の59.1%にのぼります。そのうち半数を超える人は慢性的な疲労に悩み、慢性的疲労の回避と脱出が切実な課題となっています。疲労回復ドリンク、疲労回復マッサージ、疲労回復電化製品、疲労回復サウナ、アロマテラピー、フィットネス、などなど…、巷は疲労回復商品や疲労回復ビジネスで溢れかえっています。そして日本は「滋養強壮・肉体疲労」を効能とした医薬品・医薬部外品の売り上げはダントツの世界一です。これからも日本が世界一の疲労大国であることがよくわかります。

疲労の原因

疲労には肉体的なものと精神的なものとがあり、通常はこの双方がからまった状態で疲労として感じられます。

疲労とは簡単に言えば心身が消耗し、回復のための休息を必要としている状態とされています。ところで疲労はどこで感じているのでしょうか? 筋肉細胞や関節の骨や腱で疲労を感じているのではなく、脳で感じるのです。
つまり体を処理能力以上に働かせたことによる歪みが疲労であり、それが脳で感じられたものが疲労感です。このように疲労と疲労感とは別物であるということに注意しなければなりません。

たとえばゴルフの場合、ほぼ同じ距離を歩くため同程度の疲労となるにもかかわらず、スコアによって疲労感がまったく異なります。つまり同じ疲労でも人や状況によって疲労感は異なります。それは疲労感が各人の身体能力や精神状態に強く依存しているためなのです。

疲労のメカニズム

疲労に関する研究はストレス症候群に関する研究に比べてかなり遅れをとってきました。最近になってようやく疲労のメカニズムが科学的に解明されはじめたところです。これまでの学説では「疲労は乳酸の蓄積による」とされてきましたが、最近の研究ではそれは間違いであることがわかってきています。筋肉においてさえ、乳酸は疲労を誘発する物質ではなく、むしろ有酸素時に回復に働くことがわかってきていますので、古典的な学説にとらわれず、最新の知見に耳を傾けていく必要があります。

疲労は大切なアラーム

よく太陽光に長時間照らされたとき、さほど体を動かしていないにもかかわらず、強い疲労を感じることがあります。「日に当たると疲れる」という現象です。このとき太陽光の中の紫外線により炎症がおきたり、活性酸素や過酸化脂質が生成されたりして生体にとっては好ましくない状態となっており、それがさまざまなネットワークを関与して脳で疲労として感じるように働くからとされています。また風邪にかかった時に、関節や筋肉の痛みとともに疲労が感じられるのも、同様なネットワークによるものといわれています。

脳を例にとってみますと、知的・肉体的作業後に集中力の低下や意欲の喪失、眠気の誘発といった形で疲労を感じたりします。脳は多量の酸素を消費する器官で、酸化ストレスに絶えずさらされ続けています。もし疲労を感じなければ脳はどうなるでしょうか?さらに酸化ストレスにさらされ続け、ついには機能破綻になってしまいます。もちろん脳だけではなく、体のあらゆる器官でも同様です。このように疲労とは身体の異常を伝えてくれて「何かの対策をしなさい」と教えてくれる大切な警報(アラーム)なのです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする