新生児黄疸(しんせいじおうだん)

新生児黄疸

新生児黄疸(しんせいじおうだん)は、こんな病気

生まれた直後に、数日間現れる黄疸。

黄疸は、自分の体内にある余分な赤血球が壊されてできるビリルビンが、肝臓で処理しきれなくなって血液中に残り、ビリルビンの色素が皮膚や白目に沈着するものため、皮膚や目が黄色にみえるものです。

新生児黄疸(しんせいじおうだん)の原因

生まれた直後は肝臓が未成熟なため起こります。

赤ちゃんはお腹の中にいるときは、少ない酸素を有効的に利用するため、たくさんの赤血球がつくられます。生まれてくると同時に、自分で呼吸して酸素を取り込むようになると、赤血球は胎内にいたときのように必要ではなくなり、余分な赤血球は胆汁になって排出されます。しかし、生後間もない赤ちゃんは肝臓の働きが未成熟で処理能力が低いため、一時的に胆汁が胎内にたまり、ビリルビンの値が高くなるのが原因です。

新生児黄疸(しんせいじおうだん)の経過

大部分は治療しなくても自然に消えます。

この時期の黄疸は、このように生理的現象なので、心配はいりません。生後5~7日ごろもっとも強くなりますが、その後は肝臓の働きが成熟して、長くても2~3週間で自然に消えていきます。
頭血腫や新生児メレナなどの出血があったり、母子間の血液不適合があったり、ビリルビンを分解する酵素が少ないなどの原因があると、黄疸が強く、いつまでも消えないことがあります。このような場合はビリルビンが脳に入り込んで障害を残すことがあるので、治療が必要になってきます。
特発性高ビリルビン血症
新生児の中でも、原因となる病気などがないのに、血中のビリルビン値が特に高いものをいいます。通常1dl中16~18mg以上を高ビリルビン血症とし、治療の対象とします。たいていは光線療法によってビリルビン値が下がり、交換輸血をすることはまれです。
母乳性黄疸(遷延性新生児黄疸)
母乳だけで育っている赤ちゃんにみられ、新生児黄疸が長引くものです。母乳中の脂肪が分解されてできた脂肪酸が、ビリルビンを分解する酵素を抑制するために起こります。
黄疸は1ヶ月程度続きますが、ビリルビンによる影響を受けないよう、防御する機能が発達してきていますので心配は無用です。
新生児肝炎や胆道閉鎖症と鑑別する必要があるため、2~3日母乳を中止して、様子を見ることがあります。これで黄疸が薄くなったら母乳性黄疸と診断され、その後は母乳に戻します。
核黄疸
黄疸が長引いたり、急激に強くなったりして脳性マヒや聴力障害を引き起こすものです。ビリルビンの量が異常に増えると、脳の中の神経細胞が集まっている神経核に沈着し、細胞の働きを障害するためにおこります。
最初のうちは、眠ってばかりいて、おっぱいを飲まなくなったりします。そのうちに体が硬直したり、頭をのけぞらしたり、吐いたり、熱が出るといった症状が表れてきます。また、呼吸が非常に遅くなって、けいれんを起こしたりもします。
未熟児の場合は、ビリルビン値が高くなくても、まれに核黄疸を起こすことがあるので、こまめに血液検査をする必要があります。
新生児溶血性貧血(血液型不適合)
母親と胎児の血液が違う場合、胎児の血液が母親に血液に入ると母親の体に抗体ができます。この抗体が胎盤より胎児にの血液に入ると、赤血球が破壊され、ビリルビンが生じて新生児溶血性貧血になります。生理的な黄疸とは異なり、出生直後から強い黄疸が起こり、核黄疸を引き起こすこともあります。特に問題なのはRH型不適合です。

新生児黄疸(しんせいじおうだん)の治療方法

まずは光線治療をひどい場合は交換輸血が必要になることも

光線治療を行います。黄疸が急速に進行した場合は初めから交換輸血を行います。

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