呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)

呼吸窮迫症候群

呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)はこんな病気

早産児に起こりやすい呼吸困難が起こる病気です。

未熟児の中でも、出産予定より1ヶ月半以上早く生まれた場合は、呼吸困難を起こすことがあります。

呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)の原因

サーファクタントが不足して肺胞が十分ふくらまないためにおこります。

通常、呼吸をすると肺胞が自然にふくらんで、酸素が体内に取り込まれていきます。この肺胞をふくらます機能は、サーファクタント(界面活性物質)という物質によって促進されますが、この物質は在胎6ヶ月ごろから作られ始め、在胎9ヶ月ごろに十分な量になります。そのため、9ヶ月より前に生まれた赤ちゃんでは、サーファクタントが不足して、肺胞を十分ふくらませることができず、呼吸困難になることがあるのです。

呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)の症状

呼吸が速くなったり、息を吸っても胸がふくらまないなどが特徴です。

生まれてすぐに呼吸が速くなったり、息を吸ったときに通常とは逆に胸がへこむ、陥没呼吸が起こったり、胸とおなかが交互にふくらんだりへこんだりする、シーソー呼吸を起こしたりします。ときには息を吐くときにうなったり、顔色が紫色になるチアノーゼを起こしたりもします。

呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)の治療方法

サーファクタントを補い人工呼吸器を使用します。

人工呼吸器を使用して酸素濃度の高い空気を送り込んで肺胞をふくらませ、呼吸が自力でスムーズにできるようにします。これを続けているとだんだん自分で呼吸できるようになっていきます。
最近では、サーファクタントを人工的に合成できるようになったので、人工のサーファクタントを直接肺に補う治療法が行われるようになってきました。
以前は未熟児の死亡原因の大半を占めていましたが、この治療法によって呼吸窮迫症候群の死亡率は格段に減りました。

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