各自治体による若年層を対象とした子宮頸がんの予防ワクチンの助成

女性特有のがんとして知られている「子宮頸がん」は、20代後半から40歳前後の女性が発症しやすいと言われています。

ワクチン

子宮頸がんが発症する原因には、ピルの服用や喫煙なども考えられていますが、最も多く見られている原因に「ヒトパピローマウイルス(HPV)」があります。

ヒトパピローマウイルスに感染することから、子宮頸がんは発症してしまうのです。感染の原因は主に性交渉で、複数の人と性行為に及んだり、避妊せずに性行為に及んだり、といった乱れた性行為からウイルスに感染する確率が高まります。

ですが、ヒトパピローマウイルスに感染しても子宮頸がんを発症しない場合もあります。体質や遺伝によりウイルスの感染が子宮頸がんの発症に繋がらず、ウイルスが自然消滅してしまうこともあるので、ヒトパピローマウイルスに感染しても子宮頸がんにならない場合も見られています。

しかし、子宮頸がんという病気は初期症状が非常にわかりにくく、はっきりとした症状が現れないため、知らず知らずのうちに症状が進行していることもあるので、最低限の予防は必要となります。

まず子宮頸がんを予防するためには、ヒトパピローマウイルスの感染を予防することが重要です。そこで用いられるのが予防ワクチンです。

子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスは、ワクチンの接種によって予防することができるようになりました

予防ワクチンの接種は各婦人科で受けられますが、自治体によっては中学生や高校生を対象にワクチンの助成が受けられる場合もあります。

婦人科で予防ワクチンを接種する場合は、婦人科によっても差は出るものの、全3回のワクチン接種を1セットとして約4~6万の費用がかかります。

しかし、自治体による助成が受けられる場合は、無料でワクチンを接種することができる場合もあるため、費用をかけずにワクチンを接種できることが特徴となっています。

ただし、子宮頸がんの予防ワクチンの助成対象は、中学生や高校生の若年層に限定されています。では、なぜ若年層限定で予防ワクチンの助成が行われているのでしょうか。

現在日本で接種できる子宮頸がんの予防ワクチンは、約10年先に子宮頸がんを発症させないことを目的として接種されるものとされています。

そのため、中学生や高校生が予防ワクチンを接種することで、子宮頸がんが発症しやすくなる20代後半の時期に向けて発症を予防することができるというわけです。予防ワクチンの助成については各自治体のホームページなどで確認してみてください。

このようなことから、子宮頸がんの予防ワクチンの助成は若年層を限定として行われているのです。子宮頸がんは予防をすることで発症を防ぐことができますので、こうした予防ワクチンの接種や婦人科での検査、節度ある性交渉をすることでしっかり予防していきましょう。

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