女性特有のがんの中でも最も多く見られる「子宮頸がん」。一体どのような病気なのでしょうか。
子宮頸がんは膣から子宮頸部付近の外子宮口にできるがんのことですが、がんが発症する原因のほとんどが「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスによるものと考えられています。
ヒトパピローマウイルスに感染することによって子宮頸がんが発症してしまうのです。主にヒトパピローマウイルスに感染する経路として挙げられるのが、性行為になります。
複数の人と性交を繰り返したり、コンドームなどの避妊具を使わずに性交をすることによってヒトパピローマウイルスに感染する恐れが高まります。
ただし、ヒトパピローマウイルスに感染した人すべてが子宮頸がんを発症するわけではありません。ヒトパピローマウイルスに感染してもウイルスが自然消滅することもありますし、感染した人の体質や遺伝などの関係によって例え感染していたとしても発症に至るケースには差が見られています。
また、ヒトパピローマウイルス以外にもピルの服用や喫煙などによっても子宮頸がんを発症することがあるとされています。
こうした原因によって発症する子宮頸がんですが、子宮頸がんの症状にはどのようなものが見られているのでしょうか。ここからは子宮頸がんの症状について見ていくことにしましょう。
まず子宮頸がんは、初期段階では目立った症状が見られないことが特徴となっています。そのため自分でも気づかないうちに症状が進行していることがあるので、非常に危険な病気の一つと考えられているのです。
では子宮頸がんを早期発見するためには、どのような症状に注目しておくことが必要なのでしょうか。子宮頸がんを早期に発見するために注目しておく症状にはいくつかのポイントがあります。
まず一つ目は「不正出血」です。不正出血とは月経以外の場合に出血があることですが、出血の特徴としては月経時に出る血液よりも鮮やかな赤であることが挙げられます。
普段から月経不順である場合はこうした不正出血にも気づきにくい傾向が強いので、知らず知らずのうちに症状が進行していってしまうことも考えるので、不正出血のように感じることがあったら医師に相談するようにしましょう。
また、性交の際にも出血が見られる場合も注意が必要となります。子宮頸がんである場合も考えられますし、また他の病気を発症している恐れもあるからです。
その他、おりものが増える、尿が出にくい、腰痛や腹痛がある、倦怠感があるなど、様々な症状から子宮頸がんが進行状態にあることがわかるとされています。
初期段階ではなかなか気づきにくい症状ですが、こうした小さなサインを見逃さないことが子宮頸がんを早期発見するためには重要なのです。少しでも体調に変化が見られたら婦人科の医師に相談してみましょう。